剣道初心者の修行ブログ

34歳にして剣道始めました。まずは1級目指します。

一級審査

 昨日受けた一級審査は、受かりました。
 審査の内容は、4人1組になって切り返しと互角稽古(地稽古)をやるのが「実技審査」。まずそれを全員やって合格発表をしたあとに、木刀による基本技稽古法を14人1組で受ける。
 実技審査は、4人のうち2名と当たることになる。1人目とだけ切り返しを行い、2人目の相手とは互角稽古のみ。互角稽古は15秒ぐらいで終わる。


 基本技稽古法の審査は、座礼から審査するんだろうかと思ってたんですが、まず会場に全員集められて組み合わせを作ったあとに、向かい合って座礼をし、いったん解散して受審番号の若い人以外は控室に戻り、自分が受ける時はいきなり正面に礼から始めることとなりました。それは良いんですが、それによって、入場位置をみんな間違えてしまいました。
 審査場のレイアウトからすると、本来であれば、下図のように座礼の位置からUの字状に移動して、審査の位置につくことになる。位置関係は回転するわけですね。


f:id:midnightseminar:20170212152057p:plain


 ところが、座礼のあと一旦解散して、呼ばれたら審査の位置について立礼からという段取りだったので、みんな間違えて回転前(座礼時)の位置関係のまま審査場に入場してました。
 私は、上図でいえば8番だったのですが、演技の位置は7番の位置になってしまっていたわけです。
 で、実は審査で私の相手だった中学生の女の子(上図で言えば7番)は、みんなが間違えていることに気づいてました。というか、最初の説明で「こっち(奇数)が元立ちです」と言われていたので、彼女は元立ちの側に立とうとしたのですが、他の人が全員間違えていて、奇数の人がみんな掛り手の方に並んでしまったので混乱して、「え、私が元立ちですよね・・・?」と言ってました。私もその子に言われて、「座礼の時とは回転した位置に付かなければならない」ことに気づいてそうしたのですが、他の12人は全く気づいていなかったので、仕方なく合わせることにし、位置を変えて、他の偶数の人たちが並んでいた方、つまり元立ちの側(上図で言えば奇数が並んでいる側)に立って元立ちをやりました。


 全員が間違えて逆の位置に立っていたわけですが、審査員の先生も気づくことはなく、全員合格しました。
 なお。演技の後は、立会の先生に促されて上図の通りに退場して、座礼をしました。つまり、最初に座礼をしたのとは逆の位置関係になっておりました。その時点でも、たぶん、おかしいということに気づいてたのは、私の相手の子と私だけだったと思います。

稽古記(平成29年2月7日)

 今週土曜日は、一級審査です。

最近指摘されたこと等。

  • 小手を打つときも、上半身が前傾して手が下がってしまっている。あるいは、最初から横に抜けるつもりで、横から打ってしまっている。面を打つのと同じ姿勢から、つまり面を打とうとしているのか小手を打とうとしているのか分からないような体勢から打たなければならない。
  • 追い込みの稽古をやるときに雑になってしまっている。速く打とうと必死で、左手が竹刀の下端ではなく少し上を持ってしまっていたり。丁寧に打つよう気をつける。
  • 切り返しの左右面の時、竹刀を相手の面の上に置くような感じになっている。もっと力強く、跳ね上がるような打ち方でないとダメ。
  • とくに昇級審査の互角稽古の際に、打ち込んで残心で抜けたあと、振り返って相手の方を向いて「一歩前に出る」のを忘れないように。
  • 地稽古や合い面の際に、相手に向かって直進せずに少し右に逸れてしまっている。抜けることを意識し過ぎなのだと思うが。
  • 小手を打った際、素早く竹刀を引かないと、相手に引っかかって危ない。
  • 打って当たっているのに、中途半端で止まってしまっている。打ち切らないと一本にならない。抜けるのも勢い良く抜けること。
  • 打った後に体当たりでさっと引いて次の攻めに移ろうとすると、打ち切っていないように見えるので、体当りしながら思い切って竹刀を突き上げるような感じで打ち切った姿勢を取ったほうがいい場合もある。
  • 地稽古で、構える時に腕が伸び切ってしまっている。もう少し引きつけて余裕を持つように。
  • 地稽古で、剣線が最初から右に逸れてしまっている。中心を取りに行くように。
  • 自分で思うのだが、面を打って抜ける時の勢いが足りないと思う。

木刀による基本技稽古法について

 1級審査は、日本剣道形ではなく、木刀による基本技稽古法ってのをやります。日本剣道形よりも、競技の剣道の技に近いもので、近年になって導入されたようです。剣道連盟が審査をするのは1級からで、小学生の2級以下は各地の組織が審査をしますが、うちの地区ではたしか3級ぐらいから基本技稽古法があったと思う。
 以下、自分がまだ間違える点。

  • 小手すり上げ面の後は、下がらずに打ち込んだ状態のまま残心を示す。つまり見た目上は、残心の動きがなく、打ち込んだあとに1モーションで横手あたりの交差の位置まで戻す。
  • 小手すり上げ面のすり上げ時は、そのままの位置ではなく少し下がる。下がってすり上げて、踏み込んで面を打つ。
  • 面鍔迫り合い引き胴の元立ちをやる際、鍔迫り合い後に相手を押し上げる時に、後ろに下がってはダメ。掛かりては「引き胴」だから引きながら打つのだが、元立ちが引いてしまうと銅が当たらない距離になってしまう。掛かり手の残心の後に、半歩下がって戻す。
  • 出ばな小手の動作は小さく。

稽古記(平成28年12月17日)

稽古内容

 うちの道場の成人の稽古は基本的に、面を付けたあとは、回り稽古で基本打ちと応じ技などをやり、面・小手面での追い込みをやって休憩。その後、また回り稽古で地稽古をやります。掛かり稽古もたまにあります。
 先週までは、全員で地稽古をやるとき、私だけ基本打ちをやらせてもらってたんですが、今週から地稽古をやることになりました。
 先生の配慮で、私と当たった場合はある程度俺に打たせるようにという指示が先輩方に出ていたのですが、それでもやってみると、全く動きが分からないですね。まぁ当たり前ですがw
 ただ、分からないと同時に発見も色々ある。
 たとえば、基本的なことですが左脚に体重を乗せていつでも攻められるようにしておくという感覚が、定型的な打ち込みだけやっているとなかなかわかっていなかったのですが、地稽古になるといかにそれが重要かつ難しいかというのが分かりました。今から行こうというタイミングで左脚に力が入らないので、ギクシャクした動きになりますね。

指摘事項

 打ち込みの方では、相変わらず、前かがみになってしまうのを何とかしなければならない。腰や目線が下がらないようにというのを意識するように先生に言われました。小手を打つときも下がらない。小手が下の方にあるからといって身体全体で下に向かっていくのはダメで、面と同じ動作で単に竹刀が少し下のほうのものを打つだけであると。


 あと昨日、面打ちをしている時に複数の人から指摘されましたが、打って残心で抜けた後、振り向きざまに少なくとも一歩前に出なさいと。振り向いてその位置で止まってしまうと、審査でも気勢が足りないとみなされがちであるとのこと。


 地稽古をやるようになると、今までより基本打ちの回数が減るわけなので、これまで以上に基本打ちの時間を大事にしていきたいと思います。先生からいつも言われますが、素振りではある程度綺麗に触れているのが、実際に相手の面を打ちに行くと、前かがみになって手も目線も下がっていおり、腰が前に出ていくような形での踏み込みが出来てない。なんか確かに、目の前の人を打とうとすると、意識が「手」に行ってしまって、全身の動きが乱れるんですよね。


 あと稽古の終わりの切り返しを先生がみていて、私は竹刀を置くだけみたいな形になっているので、しっかり打ってスパンと上に跳ね上がるような感じにしろと。まあ竹刀で受けてもらう形の切り返しだとちょっと違いますが。

自分で気づいたこと

 最近自分で気づいたこととしては、私は面を打つ時に、手が下がっているのも原因だと思いますが、打突部位よりも前の面金を打ってしまっていることが結構あります。そのせいで、竹刀が割れやすくなってるとも思います。
 あと、他の人の打ち方をみていると、私よりも、面を打つ時に少しスナップが効いている気がします。手の位置は私より高く、手首が返って竹刀の確度が私よりも寝ている状態で面を打っている。スナップというより肘の使い方が私は変なのかもしれませんが。


 左手と左脚をしっかりつかって打つと綺麗になるという感覚が、わかってきた気はします。やっぱ左を軸に打たないとまっすぐ振れなかったりしますね。

最近の稽古での気付き

跳躍素振り(速素振り)

九州学院の動画で、跳躍素振りを24分ぐらいさせられている場面が出てきます。
剣道最強軍団 九州学院の名物の地獄のトレーニング - YouTube


これは相当つらいはずで、動いているだけでもさすが日本一の高校という感じがします。
うちの道場でも最近、稽古の準備運動メニューに跳躍素振り(うちでは速素振りと呼んでいるが)1分間×2回というのができたんですが、死ぬほど辛いです。初心者の私がきついだけでなく、みんなきついと言っている。
きついので最近は、稽古がある日以外で仕事から早く帰れたらやっている素振りの際も、跳躍素振り1分間×2回はやるようにしています。


で、この跳躍素振りを死ぬほどやることの中にはいろんなものが詰まっているということがだんだんわかってきました。
筋トレになるだけでなく、自分の悪いところ、鍛えなければいけないところが、如実に現れるんですよね。
私の場合……

  • 終わってみて右腕がけっこう疲れていることが分かる。つまり、疲れて右手で振ってしまっているということ。(主に振り下ろして止める時の負荷かもしれないが。)
  • 跳躍素振りの最中、上体をまっすぐに保って、胸を張った姿勢を維持するのが一番こたえる(背筋とかがすごく疲れる)。私はいつも先生から、打つ時に猫背・前傾姿勢になって手だけ前に出ている状態になっていると注意されるのだが、その問題点がここに現れている。
  • 足があまり疲れない。つまり、足に来るような振り方がまだ出来ていないということ。

などです。

すり足

すり足の練習をもっとしないといけないと思った。うまく足が運べていないというのももちろんあるし、筋トレ的な意味合いでも。すり足は少し長い距離をやると、左脚の、お尻からふくらはぎまでがめちゃめちゃ疲れるのだが、ここの筋力をもっと鍛えていかないと、踏み込みもしっかりしたものにならない気がする。
私は面打ちで手だけ前に行って前傾姿勢になってしまっており、先生からは、上体の姿勢は構えているときから変わらず、左脚の蹴りで腰が前に運ばれるような感じで打てとよく注意されます。この動きがしっかりできないのも、左脚で蹴って身体を前に推進するという動きのパワーとスピードが足りないのが一因なんじゃないかなぁと。なんというか、左脚に体重をかけて、左脚の力で身体を動かすっていうのが自在にできるようになっていないから、手だけ前に行っちゃってる感じなんですよね。

小手

小手を打つ時、左上から右下への確度で振り下ろしていたのだが、むしろ逆だという指導を頂いた。もともと真ん中にある竹刀を左下に、つまりどっちかというと内から外への向きで打つのだと。(多少、イメージを強調して言われたのかもしれないが。)
そして、左手を軸にして打てとも注意された。
たしかに私は、外から内への確度で小手を打ちに行っており、しかもその際、右手起点になってしまっておりました。

稽古日誌

姿勢

  • 背筋を伸ばして打つというのを徹底しないと行けない。届かないのではないかと思って前傾姿勢になってしまっている。
  • 相変わらず、後退しながら打つときに左足がきちんと踏ん張れない。
  • 先生から、振りはけっこうよくなってるが、遅いのでもっと打つ動作を速くできるようにと言われた。素振りも、さっと上げてさっと下ろすという速い動作で振れるように練習しようと思う。
  • 「左足に体重をのせるように」とよく言われるのだが、体重をのせるという意識をするよりも、「左脚で地面を蹴る準備をする」という意識を持ったほうが、身体がバランスよくなる気がする。

道具

子供の面のアイガードが届いた。割れた竹刀が目に入るのを防いでくれるやつだが、取り付け方が最初よくわからなかった。
アクリル板みたいなやつなのだが、手でかなり大きく曲げて入れるものだった。「え?こんなに曲げて割れないの?」っていうぐらい曲げないと、はまらない。
小手下のサポーターも買った。右手しかないんだな。

防具着用での稽古を開始

稽古近況

 こないだの土曜日から、先生に許可を頂いて防具をつけて稽古することになった。その日はとりわけ暑かったってのもあるが、これまでの稽古に比べて一層体力を消耗した。着慣れないものを着ているから、いつもよりも多くのことに神経を使っている感じで、そのため若干呼吸が浅くなったのか、スタミナを余計に消費した感じがする。
 しかしやっぱり、防具を付けみて初めて、剣道をやっているという実感が湧いてきたようなところもある。

気づき

 数回前の稽古で先生から、面打ちの際の竹刀の振り下ろし方について改めて指導を受けて、いろいろ分かった。まず、腕を伸ばして振り下ろす感じではなく、振り下ろしてから伸ばすような感じにすること。イメージとしては、ムチがしなるような感じの腕の動きになる。その際、私は右肘が外へ開きすぎていたので、これをもっと顔に近づけること。また、振りかぶった時に腕が伸びてしまっているので、きちんとたたんだ状態で振りかぶること。つまり、イメージより自分の頭に近いところでコンパクトに振る感じだ。


 面打ちの時に、上体が前傾してしまうのと、踏み込みがしっかりしていないのが、なかなか改善しない。先生からの指導としては、

  • 右脚がしっかり踏ん張れず、左脚が後ろに残って、上体が前傾するというのは初心者にありがちな症状。
  • しっかり右脚で身体を持ち上げて、左脚は素早く引きつけ、上体はまっすぐに保つ必要がある。
  • そのためには、打ち込んだ直後に小手の間から前方を見るような感じで腕を上に突き上げて残心を取ると良い。


 とのこと。
 別の先生からは、踏み込んだあとに右脚で床を押して、左脚で着地するようなイメージの練習をすると良いと言われた。左脚で着地するというのは練習のための誇張された動きだが、左脚に体重が乗った状態をゴールとして動いてみると、身体がしっかり起き上がるようになる。


 また、先輩から、「本当は十分竹刀が届いているのに、届かないと思って身体が前傾してしまっている」との指摘も頂いた。もっと自信を持って脚で身体を前に運び、背筋を伸ばして打てば良い。


 脚さばきについても課題があり、左脚の力で身体を前に押し出すという最も基本的な動きがいまいちできていない。また、左脚での推進力が弱いので、遠間から面を打つのが届いたり届かなかったりという感じ。下半身の動きをもっと練習しないといけない。

所作・礼法

 「人の前を通らない」というのが徹底できていない。

ここ2週間ぐらいでの気付き

 6/14に素振りで気付いたことに関するエントリを書いてから、ここ2週間ぐらいで気付いたこと等のメモ。

素振り

 素振りで、振り終わった姿勢が安定しないのをなんとかしたいと思っていて、前回のエントリでは右肩をイメージより後ろにというようなことを書いたのだが、もっと重要な発見があった。
 左手をどう動かすかとか右手をどう動かすかとか考えるのではなく、振りかぶった姿勢から、振り終わった時の綺麗な姿勢にスパっと戻すような振り方をすると、自然に綺麗になる。なんというか、要するに振り終わった後の静止した状態を「目指して」腕を動かすのではなく、その状態に「戻す」という感じで振ると、スムーズになる。また、その「戻す」っていうのも、一瞬の出来事であって、ワープするような感じでイメージするとうまくいく。動いていく過程は無視して、とにかく「この姿勢に戻す」っていう感じ。すると、ムダな力も入らず、鋭い振りになり、かつ綺麗な姿勢で止めることができる。

先生に言われたこと

  • 面を打った後、竹刀を(左手で)上に突き上げるようなイメージで残心をすると、背筋が伸びて綺麗になる。
  • 踏み込んだあと、左脚で着地するイメージにすると、背筋が伸びる。
  • 速く振りかぶって速く振り下ろすこと。最初は振りかぶって、そこから振り下ろしと足の踏み込みを同時にやるような練習をするが、徐々に振りかぶりと踏み出しが同時になるような感じにする必要があり、もっと慣れてくると足が先にでて踏み込みまでの間に竹刀を振り上げ、振り下ろすぐらいの速さになる。
  • 振り下ろしをもっと力強く。面打ちの際は、もっと遠慮なく思い切り速く振り下ろすこと。
  • 右脚を踏み込むのは何のためにやってるかというと、身体を上に引き揚げることによって同時に左脚を引き付けるという動きになっている。ようは、次の打突に向けた態勢回復のためにやっているもの。

所作について

  • 水を飲むときは正座して飲む。
  • 神前におしりを向けない。